成人式や入社式で大切な人から贈られるネクタイ。ライフスタイルや働き方の変化に伴い、箪笥に眠らせたネクタイを「できることなら使ってあげたい」と考える人は少なくないのではないでしょうか?

今回は、そんな方々の想いに応えるべく、ネクタイを用いた「パスポートケース」をデザインしました。

ネクタイの発祥は17世紀のフランスといわれていますが、日本に持ち込まれたの18世紀になってからでした。遭難中に捕鯨船に助けられ、そのまま渡米した土佐の漁師「ジョン万次郎」が、帰国の際に日本に持ち込んだことがきっかけだったとか。

その数だけドラマがあり、十人十色の「冒険の記録」が染み付いているのがネクタイなのではないでしょうか。ネクタイを着けなくなっても「冒険」を続けられるようにと願いを込めて「パスポートケース」を製作しました。

パスポートケースの表にネクタイを埋め込み、飛行機の窓「機窓」をモチーフに縁取りを行いました。見開きはパスポートの取り出しがスムーズに行える仕様となっており、航空券やカードなどを入れるためのポケットもついています。